妊娠5、6週目に多い流産について〜切迫流産の症状や対処法〜

妊娠5、6週目に多い流産について〜切迫流産の症状や対処法〜

 

妊娠5、6週目は、赤ちゃんを授かったことに
初めて気づくお母さんも多い時期です。

 

しかし妊娠初期にあたるこの時期は、
お母さんの急な体調の変化や、時には流産の危険性もあり
とても心配な時期です。

 

今回は、妊娠5、6週目に流産の可能性が高い原因と
対処法についてご紹介します。

妊娠5〜6週目に起こる、お母さんの身体の変化

 

妊娠5〜6週目は月齢にすると妊娠初期です。
この時期に起こるお母さんの身体の変化とは
どのような物でしょうか?

 

まず、月経の予定日前後である妊娠4週目には
生理が来ず、妊娠を予感する人も多い時期です。

 

その翌週の妊娠5週目になると、
市販の検査薬を使ったり病院を受診したりして
妊娠が判明します。

 

それに伴って、お母さんの身体の中では
ホルモンバランスの急激な変化が起こり、
熱っぽい、だるい、そして早い人では、
悪阻が始まります。

 

初めて妊娠を経験するお母さんにとっては
急に起こるさまざまな体調の変化に、
戸惑う時期でもありますね。

 

 

流産の可能性があるって本当?どんな時に危険なの?

 

「妊娠初期は大切な時期」と言われる事が多いですが
妊娠5〜6週に、深刻な症状が現れることもあります。

 

そして、考えたくない事ではありますが
中には流産や、流産の危険がある状態に陥ることもあります。

 

妊娠初期の流産は、一説によると妊娠全体の
一割〜二割程度とも言われます。
流産のほとんどは、妊娠12週目以前に起こります。

 

妊娠初期の流産は、お母さんではなく
赤ちゃん側に原因がある場合が多く
そのほとんどが、染色体異常とされています。

 

つまり、お母さんの過ごし方や環境などに関わらず
残念ながら、赤ちゃんが順調に成長できず、
流産に至ってしまうのです。

 

流産に至った場合は、状態に合わせて
病院で処置がされます。

 

一方で、流産に至る前にその兆候が表れて
流産が進行するまでに、食い止められるケースもあります。

 

この様な状態を切迫流産、と呼び流産と区別しています。
切迫流産になった場合はそれ以上、流産が進行しないように
安静にすることが求められます。

 

私が初めて妊娠した際、切迫流産と診断された時は
名前に「流産」という単語が入っているため
とてもショックを受けた覚えがあります。

 

しかし、切迫流産は非常に多くのお母さんが経験する
決して珍しくない症状で、無事に出産に
至るケースがほとんどです。
そのため冷静に対処することが重要です。

 

 

切迫流産の症状とは

 

切迫流産とは、具体的にどのような状態なのでしょうか?
お母さんの身体に現れる症状は、主に下腹部の痛みと出血です。
痛み方には個人差があり、出血もほんの少しだけの場合もあります。

 

これらの症状は、流産の兆候とされますが
お腹の赤ちゃんは即座に命に係わるような状態ではなく
心拍も確認でき、元気にしている事もあります。

 

切迫流産はお母さんの身体の不調も要因になります。
過剰なストレスや、疲労などで体調を崩していたり
婦人科系の持病がある場合など、さまざまな要因があります。

 

また、前回の妊娠で切迫流産を経験したお母さんが
次の妊娠で症状を繰り返す事も少なくありません。

 

私の身の回りのお母さんには
切迫流産を複数回、経験した人が何人もいます。
中には三回の妊娠すべてで切迫流産に陥り
三回とも元気な赤ちゃんが産まれたお母さんもいます。

 

切迫流産は赤ちゃんが持ちこたえている状態ですので
悲観して、過剰なストレス状態に陥らないようにしましょう。

 

 

出血した時の対処法・切迫流産の治療法

 

ほんのわずかな出血や痛みであれば問題はありませんが、
中には注意が必要な場合もあります。

 

・出血が治まらない、時間を分けて続いている
・出血量が多い、強い痛みを感じる
・血の塊のような出血があった
・その他、急激な体調の変化を感じた時

 

上記に当てはまる場合は、すみやかに受診しましょう。
そして、受診の際にも注意したいポイントがあります。

 

切迫流産になった場合、お母さんは安静にする必要があります。
その度合いはさまざまで、「家事や運動は控えめに」と言われる人もいれば
「絶対安静」と言われる人もいます。

 

受診の際は、なるべく早く病院に行くことが重要ですが
一方で、激しい動作が切迫流産を進行させてしまうため
慌てて動かない事が重要です。
病院へは車やタクシーで向かう事をおすすめします。

 

また、痛みや出血が僅かな場合で、病院が遠いなど、
受診が難しい場合はまずは横になって、
その後の経過を見守ってから
家族の協力を得るなどして受診するとよいでしょう。
痛みや出血がある時は、無理をしないことが大切です。

 

実際に切迫流産と診断された場合、医師から安静の度合いや
生活で注意したい点などが指示されます。
症状が深刻な場合、張り止めの薬が処方されたり
管理入院に至る場合もあります。

 

切迫流産は症状によってさまざまで
お母さんにとってはとても不安な状態ですが
自分の身体を労わり、安静にすることで
危険な状態を脱し、赤ちゃんが順調に育ちでしょう。

 

家事はできるだけ家族にお願いして
なるべく布団かベッドで横になりましょう。

 

 

妊娠5、6週目は、とにかく身体を大切に!

 

流産や切迫流産は誰にでも降りかかる危険性があります。

 

あまり心配しすぎるのは良くありませんが
この頃は赤ちゃんもお母さんもデリケートな時期です。
お母さんは無理をせず、身体を大切にしてくださいね。