後期流産の原因や症状、危険なサインは?ならないための予防法

後期流産の原因や症状、危険なサインは?ならないための予防法

 

妊娠初期に起こりやすいと言われる流産。
流産全体の7割以上が
初期に起こっています。
しかし中には後期に入って
流産してしまうケースもあります。

 

今回は、意外に知られていない
後期流産の原因や症状、そして
予防のためにお母さんができることをご紹介します。

後期流産とは?

 

後期流産は、妊娠初期の終わり(12週目)
〜安定期の中盤(22週目)に起こります。

 

流産のほとんどを初期流産が占めますが
稀に後期流産が起こる事もあり
その確率は妊娠全体の約1〜2%と言われます。

 

流産はどのタイミングで起こっても
お母さんにとって辛い出来事ですが
とりわけ後期流産は、週数が進み
妊娠の実感が沸いてくる時期におこるため
悲しみはいっそう深い事でしょう。

 

 

後期流産の原因は?

 

一般的に、初期流産は胎児に問題
がある場合が殆どと言われます。
これに対して後期流産は母体要因
と言われる事もあります。

 

母体の要因として挙げられるのは、次のような物です:

 

 ・子宮の発育不全
 ・子宮の形状異常
 ・子宮筋腫(子宮にできる良性の腫瘍)
 ・子宮後屈(子宮が通常とは逆側に傾いている体質的な状態)
 ・卵管や卵巣の異常
 ・ホルモンの分泌異常
 ・その他、合併症がある場合など

 

上記とは別に、何らかの刺激が原因の流産もあります。
転倒などで腹部に強い衝撃が加わった場合や
過激な運動や疲れなどです。
精神的なストレスやショックも要因と言われます。

 

このように、後期流産の要因は
多岐にわたりますが中には
後期流産であってもその殆どは
胎児の遺伝子異常による、とする説もあります。

 

このため、後期流産だからと言って
お母さんの体質や不注意だけに
理由を求めることはできません。

 

 

注意する症状は?危険なサインについて

 

もっとも注意すべき後期流産の症状は、出血と痛みです。
出血は始め少量でも、後に量が多くなり
血の塊が混じることもあります。

 

出血に加えて強い痛みを感じる場合が多く
下腹部が痙攣するような痛みと表現する人もいます。

 

また、胎動が始まる16〜19週を
過ぎた頃の後期流産では
お腹の赤ちゃんの動きがピタッと止まるなど
独特の違和感を経験した人もいます。

 

妊娠中に出血を経験するお母さんは多く
少量の出血であれば心配ないと言われますが
その後の経過を注意深く見守り
悪化する場合は速やかに受診してください。

 

症状だけでなく、お母さん自身にしか分からない
「勘」も重要なのかもしれません。
嫌な予感がした時は
躊躇わずに病院へ向かってください。

 

 

後期流産の予防法は?

 

残念ながら、後期流産は
一部の人にとって避けられない場合もあります。
しかし、以下のような
予防法がリスクを減らすとされています:

 

・生活習慣の改善
疲れを溜めない、身体に刺激を与えない。

 

・体重のコントロール
栄養のある食事を採り、適正な体重に保つ。

 

・葉酸とビタミンの接種
不足すると不妊や流産の原因になるとされています。

 

・アルコールと煙草を避ける
アルコールは少量なら良いとされていますが体質にも拠るため、量の調整が必要です。
煙草は吸わないのは勿論のこと、副流煙にも注意しましょう。

 

長い妊娠生活の間に、食事や行動など
全てを完璧にすることは困難だと思います。
また、過度な制限は却ってストレスに繋がります。

 

私も妊娠中は体重のコントロールが難しく
増え過ぎを指摘されると、イライラして
反動で食べ過ぎてしまったこともあります。

 

自分の身体や性格を踏まえて
継続できる方法で取り組むことが肝心でしょう。

 

 

健康的な生活で、後期流産を予防しましょう

 

妊娠中は心配事が多く
体調に不安がある時はつい
最悪のケースを考えがちです。

 

後期流産を経験する人がいることは事実ですが
その一方で、過度な不安が
体調悪化をもたらす場合もあります。

 

お母さんが心身ともに健康であることが
お腹の赤ちゃんの健やかな成長にも繋がります。

 

家族や周囲の人の協力も得て
負担の少ないマタニティライフを送ってくださいね。