妊婦健診、初期・中期・後期別の内容や必要な持ち物について
妊娠が分かり最初に行うことの一つに
妊婦健診があります。
妊娠週数や産院によって
妊婦健診に通う回数は変わってきます。
妊婦健診はどの内容はどようなものなのか、
初期・中期・後期別に詳しくご紹介いたします。
妊婦健診の主な内容とは?
妊婦健診とは、
病院で行う妊婦さんのための健康診断です。
妊婦健診を行う場所は、
産婦人科がある病院であれば
自分で選ぶことができます。
お産を行っていない病院での妊婦健診の場合、
妊娠後期に入るとお産を行っている病院へ
紹介状を書いて転院することがあります。
また、状態によっては大きな総合病院へ
転院することもありますので、
総合病院以外で妊婦健診を受診する予定の方は
受診先の病院がどの病院と連携しているかも
確認しておきましょう。
妊婦健診は主に体重、血圧測定、エコー検査を行い、
母子の状態をチェックします。
血液検査や検尿検査などは
病院によって行う時期は異なりますが、
初めての妊婦健診の際に行う病院が多いです。
妊婦健診を初めて受診する時は
医師の診察から始まります。
妊娠中期頃になると助産師さんの
診察のみの時もあります。
もちろん不安なことや状態によっては
医師に診てもらうことも可能ですので、
我慢せず不安なことがあったら
まずは助産師さんに相談してみましょう。
妊娠初期の妊婦健診の内容について
妊娠初期の妊婦健診、
何かと不安なことが多いと思います。
妊娠がご自身で分かり、
初めて産婦人科に受診する時はまずは
病院に電話で受診できるか確認してから行きましょう。
病院によっては予約制の所もあり、
総合病院では紹介状がないと受診できない場合もあります。
出産を総合病院で考えている方は、
まずはお近くの産婦人科で受診し、
希望する総合病院があることを医師に相談しましょう。
初期の妊婦健診では、
まずお腹の赤ちゃんを確認することから始まります。
経腟エコーというものでお腹の中の状態を確認し、
器具を直接膣内に入れモニターで
膣内の様子を確認します。
この経腟エコーでお腹の中の様子を確認し、
胎嚢があるかなどを確認し、妊娠が確定します。
妊娠が確定したら医師から
「この紙を持って役所へ行き母子手帳を貰ってきてね」
と言われます。
その紙というのは、妊娠届というもので、
その紙を役所に提出しそこで初めて
母子手帳を受け取ります。
妊娠届を貰うタイミングは病院によって異なります。
いつ貰えるのかドキドキして
インターネットで検索すると、
妊婦健診初回にもらえた!
妊婦健診2回目でもらえた!など
様々な内容を見ることがあると思います。
私も一人目の時に早く母子手帳が欲しくて
インターネットでたくさん検索してしまい、
結局医師から妊娠届を貰えたのは
妊婦健診3回目の時でした。
これは医師によってきちんと赤ちゃんの様子が
確認できてからにしようという判断により前後します。
ですので焦らずに医師の判断にゆだねましょう。
妊娠中期の妊婦健診の内容について
妊娠中期の妊婦健診では、
お腹の中の赤ちゃんが大きくなってくることから、
経腟エコーから腹部エコーに変わります。
腹部エコーとはお腹の上から器具を当てて
赤ちゃんの様子を観察します。
この頃になると赤ちゃんが動いている様子なども
見えるようになってくるので、
タイミングがよければ赤ちゃんの性別が
分かる人もいるでしょう。
また、妊娠糖尿病になっていないか
検査をする糖負荷試験というものも
中期頃に行う病院が多いです。
糖負荷試験というのは、
ブドウ糖を溶かした水を飲む前と飲んだ後に
採血を行い、血糖値を測定する検査です。
この検査で基準値を超えた数値が出た場合、
妊娠糖尿病と診断され、食事療法などで
出産までに血糖値を基準値まで戻す指導が入ります。
中期頃になると安定期に入るため、
今後どのような出産を望んでいるか、
バースプランというものを病院と
相談していく期間にもなります。
私も一人目の時に中期頃にバースプランを
病院側と相談しました。
やっと体も安定してきた所に
バースプランの話が出て、正直あまり深く
考える気になりませんでしたが、
出産は無痛がよいのか、病室は個室が良いのか、
分娩室でリラックスできるグッズは欲しいかなど
細かく聞かれました。
出産のために入院した当日になり、
バースプランは大事なんだなと改めて感じました。
というのも、いざ入院となったら
いつ陣痛がきてもおかしくない状況なので、
入院してから考える余裕なんてありません。
中期で気持ち的にもまだ余裕のある時に
病院側としっかり話し合っておきましょう。
妊娠後期の妊婦健診の内容について
妊娠後期になるといよいよ出産準備
に入る期間となります。
妊娠後期の妊婦健診は
病院によって異なりますが、
大体1週間に1回のペースで
受診します。
内容としましては、
新たにNST検査というものが入ります。
NST検査とはノンストレステストの略で、
子宮収縮などがない母子共に
ストレスのない時期に行うもので、
お腹に器具をつけてお腹の中の
赤ちゃんの心拍や動きを確認します。
この頃になるとお腹も大きく
なっていますので仰向けが苦しい
という方もいると思います。
NST検査は器具をつけて動きを確認
できれば大丈夫ですので、
苦しくない体勢で検査を受けましょう。
妊娠40週に近づいてくると
妊婦健診での内診の際にグリグリと
子宮口を確認することがあります。
これは子宮口の開き具合を
チェックするために行うのですが、
医師の指で直接グリグリしたり、
器具でグリグリしたりされますので
結構痛く感じる人が多いと思います。
私も事前に色々インターネットで
調べていたので内診グリグリの存在は
知っていたのですが、
いざ受けてみるとやはり痛かったです。
人によっては内診グリグリされることで
少量の出血があったり、帰宅してから
陣痛が始まったという人もいます。
そういったこともありますので、
妊娠後期の妊婦健診の際はナプキンを
あてていくと良いでしょう。
内診グリグリは必ずやる診察
というわけではなく、
医師の判断により子宮口を
確認するためのものですので、
念のためナプキンをあてておくと
出血した場合に安心です。
妊婦健診に必要な持ち物
妊婦健診を受診する際にいくつか持ち物があります。
・母子手帳
妊娠が分かり医師から母子手帳を
貰ってきてくださいと言われたら
役所に妊娠届を提出し母子手帳を受け取ります。
母子手帳には妊婦健診を受診した際に、
お母さんの体重、血圧や、
お腹の中の赤ちゃんの状態、出産時の記録、
生まれたあとの予防接種などを記録していきます。
・助成券
母子手帳を役所から受け取る際に
自治体が交付している妊婦健診時に
使える助成券を貰うことができます。
その助成券は自治体によって
助成額が異なりますが、
妊婦健診の際に必ず持参しましょう。
この券がないと自己負担で
妊婦健診を受けることになってしまうことが
ありますので忘れずに。
・持っていくと便利な物
母子手帳ケース
妊婦健診を受診し会計を済ますと
領収書が発行されます。
その他にもエコー検査で
撮影した赤ちゃんの状態が写った
エコー写真なども貰えることがあります。
生まれてからも母子手帳ケースがあると
病院などを受診した際にかさばらず
便利ですので、妊婦検診時から
活用していきましょう。
・飲み物、本
病院によって待ち時間は異なりますが、
産婦人科の場合、エコー検査をしたり
医師との相談などがあるため
診察時間が多少かかります。
特に妊娠中は少しの待ち時間でも
体がだるく感じやすくなっていますので、
待ち時間も無理をせずリラックスした状態で
過ごしましょう。
体調が悪くなってきたら
すぐに助産師さんに相談し、
ベッドで休ませてもらうこともできます。
妊娠中は喉が渇きやすくなったり、
座っているだけでお腹が苦しく
なってくることもあるので
飲み物があると気分転換にもなりますし
水分補給もこまめにできますので
持ち歩くようにしましょう。
また、本などを読んでリラックス
できるのであれば持っていきましょう。
雑誌でも構いません。
待ち時間をうまくリラックスできる時間にし、
赤ちゃんの様子を楽しみにしながら待ちましょう。
貰った書類などはしっかり保管し、リラックスした状態で
妊婦健診の際、役所に提出する物、
病院側に提出する物、産後に活用できる資料
などを病院側からその都度貰うことになります。
妊婦健診を受けるだけでも妊娠中は特に
疲れやすいので、貰った書類などは
クリアファイルにその都度まとめておきましょう。
妊娠中に「これ必要なの?」と思うものでも、
いざ子供が生まれて、これどうしたらいいの?!
なんていう時に病院側から貰った資料が
参考になることがあります。
また、妊婦健診は妊娠中唯一の赤ちゃんの
状態を自分の目で確認できる大切な時間です。
不安もたくさんあると思います。
その不安は医師や助産師さんにたくさん
話してみましょう。
不安になりインターネットなどで検索すると、
更に不安になってしまうこともあります。
あくまでもインターネットは情報の一つとして、
こんなことが今不安なんだけどと医師や助産師さんに
相談することで必ず解決策や不安を取り除いて
くれます。
お母さん自身がリラックスした状態でいると
お腹の中の赤ちゃんもリラックスした状態を
エコー検査で見せてくれますよ。
その様子を楽しみに、できるだけリラックスして
妊婦健診を受診するようにしましょう。