妊婦さん、尿漏れの原因や妊娠中、出産後の対処法
妊娠中は様々な症状に悩まされますが
特に妊娠中の尿漏れは、
人知れず困っているケースが
多いのではないでしょうか。
何となく周りには言い難いけれど
いざ尿漏れすると、状況によっては
冷や汗モノですよね。
今回はそんな困った症状、妊婦さんの尿漏れの
原因や対処法についてお伝えします。
妊婦さんによくある、頻尿、尿漏れの原因
妊娠中、ふとした瞬間に尿漏れして「ドキッ!」
こんなの自分だけ・・・?
と最初はショックですよね。
しかし妊娠中の尿漏れは
多くの人に見られる現象です。
妊娠すると、初期の段階から
子宮が充血して大きくなり
膀胱が圧迫されます。
そして妊娠が進むに連れて子宮が増大し
妊娠後期になると胎児の頭が膀胱を圧迫します。
このため、妊娠前に比べて
頻尿に悩まされる人が殆どです。
膀胱が圧迫されることに加えて
分娩にむけた身体の変化として
骨盤の底を支える筋肉が緩んできます。
ここに咳やくしゃみなどの腹圧がかかると
尿が漏れてしまうのです。
尿漏れは、お母さんの身体とお腹の赤ちゃんが
分娩のための準備をする過程で起こります。
妊娠中のごく自然な現象の一つと言えるでしょう。
妊婦さんの不安な尿漏れの対処法
妊娠中は仕方ない事とはいえ、
尿漏れしてしまうと
その後始末が大変ですし
外出先で尿漏れしないか
心配してしまいますよね。
少量であれば、まずは生理用ナプキンをあてがい
何度か繰り返すようであれば
尿漏れパッドを利用しても良いでしょう。
尿漏れパッドはドラッグストアなどで、
生理用ナプキンと隣接して
販売されているお店が殆どです。
様々な種類がありますが
ナプキンに比べてやや薄手の物が多く
おおよそ3〜50ccの範囲で尿漏れの
量によって選ぶことができます。
私が妊娠中に尿漏れパッドを利用した時は
最初ごく少量だったため、5ccを購入しました。
しかし週数が進むにつれ
尿漏れの量が増えてしまったため
途中で15ccや20ccの製品に変えました。
量に応じて選べるのが便利ですね。
また、生理用ナプキンで代用していた時に比べ
尿漏れパッドを利用した方が
吸水後もサラッとした使用感で
あまり不快に感じませんでした。
イザという時のために、
予め準備しておけば
外出中も安心できますね。
破水?尿漏れ?どちらか区別がつかない時
陣痛が始まる前に破水する前期破水の場合、
最初から大量に羊水が出る人もいれば
「ちょろちょろ」と尿漏れの様に出る人もいます。
量が多ければ破水だと分かりやすいですが
さほどでもない場合
判断に困るケースもあるようです。
羊水は生臭いような匂いを感じる人が多いですが
見分けがつかない場合は
受診して確認しましょう。
万が一、破水だった場合は
子宮内に細菌が入り込む危険があるため
生理用ナプキンをあてがい、バスタオルなどを敷いて
車で病院に向かいましょう。
受診した結果、破水ではなく
尿漏れだったとしても
決して気にする必要はありません。
私が分娩をした病院では
そういったケースが少なくないそうで
「恥ずかしがらずに必ず受診してください」
と呼び掛けていました。
万が一、前期破水だった場合は
放置すると危険な場合もありますので
必ずお医者さんに確認するようにしましょう。
もし出産後も治らなかったら?産後の体操で改善
妊娠中に初めて尿漏れを経験した場合
出産すれば元に戻るはず…
と期待したいものですが
中には産後も尿漏れに悩まされる人もいます。
出産により尿道をギュッと締める
役割をしている尿道括約筋が
緩んでしまう事があるためです。
尿道括約筋が緩むと、僅かな
衝撃で尿漏れしてしまう事もあります。
特に出産直後は、身体に力が入らなかったり
思うように身動きが取れなかったりする人も
多いのではないでしょうか。
もし出産後に尿漏れするようなら
尿道括約筋を鍛える体操がお勧めです。
〜産後の引き締め体操〜
・仰向けになった状態で両膝を軽く立て、リラックスする
・お尻と肛門にキュッと力を入れ、5秒間キープする
・息を吐きながら、脱力する。
一日に2〜3回を目安に行いましょう。
継続することで、血行促進や産後の疲労回復にも繋がります。
万が一、痛みを感じる場合は無理をしないでください。
妊娠中、出産後の尿漏れは、あまり心配しなくて大丈夫!
予期せぬ尿漏れは煩わしいものですが
妊娠中と産後に多くの女性が経験する症状です。
尿漏れを気にするあまり、外出を控えたりしてしまうと
体力が低下し、気持ちにも影響してしまいそうです。
尿漏れのことはあまり心配せず
外出対策を万全にして
マタニティライフを楽しんでください。
また産後は無理のない範囲で
お母さんの身体の回復と、
赤ちゃんのお世話に専念してくださいね。