妊娠中に情緒不安定になる原因は?〜なりやすい人の4つ特徴〜

妊娠中に情緒不安定になる原因は?〜なりやすい人の4つ特徴〜

 

妊娠中になぜか気分が落ち着かない
急に悲しくなったり、イライラしたり…。
そんな経験をした事は無いでしょうか。

 

気持ちも身体も落ち着いた日々を送りたいのに
なぜ情緒不安定になってしまうのでしょうか?

 

今回は妊娠中に情緒不安的になる原因と対策
そしてなりやすい人の特徴などをご紹介します。

妊娠中は情緒不安定になり易い時期

 

妊娠中は7〜8割のお母さんが
何らかの形で気分が落ち込んだり
感情の起伏が激しくなったりすることを
経験すると言われています。

 

その中で、深刻な鬱状態のお母さんは
数%〜1割程度と言われます。

 

統計によって幅が大きいものの
デリケートな話題であり症状を
言い出せない人もいると、予想されるため
実際の数はもっと多いとも言われています。

 

私も妊娠中はすごくハッピーな
気分になったかと思えば
些細な事で急に落ち込むなど
気持ちが落ち着かない時期がありました。

 

情緒不安定な時期は自分が
落ち込むだけではなく夫や両親と衝突したり
周りの人を巻き込んでしまった経験もあります。

 

 

なぜこんなに情緒不安定になるの?原因は?

 

妊娠中でなくても、全ての人に
情緒不安定になる可能性があります。
喪失感、悲しさ、孤独感などの感情は
本人の我慢や努力だけで回避できるものではなく
意思に反して襲い掛かってくる事もあります。

 

とりわけ妊娠は女性に様々な変化を
もたらす、一大イベントです。

 

妊娠するとお母さんの身体の中で
エストロゲンを始めとする女性ホルモンが急増し
急激なホルモンバランスの変化が起こります。

 

これによって気持ちが塞ぎこんだり
疲れやすくなったりすると言われています。
また、妊娠によって体調や体型が変化
することも要因の一つです。

 

そして妊娠によってもたらされる
人生設計や生活の変化もお母さんにとっては
戸惑いや悩みの種になることでしょう。

 

 

情緒不安定になり易い人の特徴とは?

 

妊娠中に情緒不安定になる決定的な要因は無いものの
お母さんの置かれている状況によっては
とりわけ注意が必要なケースもあります。

 

1.過去に精神疾患の病歴がある場合
 …過去の症状が必ずしも繰り返されるわけではありませんが
 妊娠出産はストレスを感じる場面も多々あるため
 病歴があるお母さんは注意が必要です。

 

2.サポートしてくれる協力者が身の回りにいない場合
 …実家が遠方である、両親が他界しているなどの事情で
 周囲に支援してくれる人がいない場合。
 お母さんは誰にも頼れず、孤独感を感じる事があるかもしれません。

 

3.予期せぬ妊娠である場合
 …未婚での妊娠や、当面は子供をもうけない予定だった人が
 妊娠した場合、最初は戸惑いが大きい事でしょう。

 

4.その他、日常生活で大きなストレスを抱えている場合
 …不規則で忙しい職場環境で働いていたり
 経済的な不安があったりなど、大きなストレスがある場合も
 注意が必要です。
 他にも夫、両親、夫の両親など人間関係でのストレスを
 抱えているお母さんにとっても、妊娠出産は負担になり易い
 かもしれません。

 

上記以外にも、さまざまな悩みやストレスを抱えた
お母さんがいることでしょう。

 

妊娠中の情緒不安定は多くの女性が経験するため
「自分には関係ない」と思わずに
ストレスに対する警戒が必要です。

 

また、情緒不安定が深刻になり
不眠や頻繁に襲う喪失感などに悩む場合は
無理をせず医師に相談しましょう。

 

 

妊娠中、情緒不安定になったお母さんの体験談

 

妊娠中のお母さん達は、
実際どんな時に情緒不安定になるのでしょうか?
私と身の回りのお母さん達の体験談をご紹介します。
(※年齢は妊娠時)

 

「体調が悪い時に仕事でミスをしてしまい、
いつも以上に落ち込んでしまった」(Hさん、34歳)

 

「夫の何気ない一言に腹が立ち、ついに我慢できなくなり
大喧嘩に」(Rさん、31歳)

 

「高齢出産なので、教育費が不安。
お金のことを考えて夜に寝付けないことも」(Yさん、41歳)

 

「ちょっとした出来事でイライラしたり涙が出たりした」
(Kさん、28歳)

 

妊娠中は些細なことでイライラしたり
落ち込んだりしてしまい普段なら取らないような
言動や行動を取ってしまうお母さんも少なくありません。

 

ストレスが原因で夫婦喧嘩を
経験したお母さんも多く、
「妊娠中から夫にイライラ。産後ずっと夫にイライラ。」
(Eさん、33歳)

 

とのコメントもあり、これには
他のお母さん達も共感しました。

 

子育ては夫婦の二人三脚ではありますが
なかなか理想通りに行かないのが
現実なのかもしれませんね。

 

 

妊娠中の不安定な気持ちを落ち着かせる対策は?

 

妊娠中の情緒不安定には特効薬は
ないもののなるべくリラックス
できる生活をすることが大切です。

 

仕事や家事で妊娠中も忙しく
過ごしているお母さんも多いことでしょう。
しかし大切な身体を労わる時間も必要です。

 

できる範囲で構わないので
規則正しい生活を心掛け
夜はたっぷり休息を取るようにしましょう。

 

妊娠中は人づきあいも、負担のない範囲にとどめ
あまり刺激のない生活を心掛けましょう。

 

妊娠中も飲めるハーブティーや
お気に入りの香りのアロマオイルなど
リラックスできる物を取り入れ
ゆったりとした時間を過ごすこともお勧めです。

 

 

イライラを回避するために、周囲の協力が肝心

 

これから始まる子育てを目前に、
知らず知らずのうちに緊張やプレッシャーを
感じているお母さんもいるかもしれません。

 

しかし、お母さん一人で完璧にする
必要はありません。

 

自治体の子育て広場や保健師、助産師など
相談先を見つけ一人で抱え込まないことが大切です。
自治体によっては妊娠中の母子(父子)講座を
開催している所もあります。

 

私も母子学級で出会った友人達と
産後に連絡を取り合い
子育ての悩みを聞いてもらいました。
同じ子育て世代のお母さん同士で会話したり
悩みを言い合ったりするだけで
気持ちが楽になることもありますよね。

 

そして何より、パートナーである
お父さんの協力が肝心です。
妊娠中も、出産後も、夫婦の関係が
お母さんの生活を左右する
と言っても過言ではありません。

 

お父さんとの子育てに対する温度差や認識の違いに
ついイライラしたり悲しくなったりしまう事が多いもの。
ぜひこの機会にじっくり話し合って、お母さんの体調や
気持ちの変化を理解してもらいましょう。

 

初めはなかなか分かってもらえないかもしれませんが
コミュニケーションを重ねていくことが大切です。

 

 

妊娠中の情緒不安定は仕方ないと割り切って無理のない生活を!

 

妊娠はとても喜ばしいイベントですが
常に前向きな気持ちでいることは難しいものです。

 

産まれてくる赤ちゃんに対して責任感が芽生え
それが却って情緒不安定を招いてしまう事もあるでしょう。

 

悲しかったり寂しかったり
自分の感情の波に驚くこともあるかもしれませんが
お父さんを始めとする周囲の人達に助けてもらい
無理をせず過ごしてくださいね。